エンジニアをスカウトで採用するコツ|例文を紹介

IT技術職の有効求人倍率が上昇している昨今では、ただ転職サイトに求人を掲載して自己応募を待っているだけでは、優秀なエンジニアを採用するのは難しいでしょう。

当記事では、スカウトを駆使してエンジニア採用を成功させるためのコツやスカウトの例文、おすすめのスカウト媒体、企業の採用成功事例まで詳しく紹介していきます。

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エンジニア採用にスカウトがおすすめな理由

エンジニア採用を行うなら、ダイレクトリクルーティングなどのスカウトサービスの活用をおすすめします。なぜならIT人材が不足しているうえ、人口減少が続いている昨今では圧倒的な売り手市場が続いているからです。

dodaが発表した転職求人倍率レポートを見ると、エンジニア(IT・通信)の有効求人倍率は約10倍。

多くの企業が優秀なエンジニアを求めて採用活動をしているため、従来の「転職サイトに求人を掲載する」「人材紹介会社からの紹介を待つ」という受け身の採用手法ではエンジニアが他社に流れやすく、採用活動に苦戦する可能性が非常に高いといえます。

とはいえヒューマンリソシアの調査によると、日本のIT技術者数は132万人(世界4位)、前年比で4.7%増加しているというデータもあります。

IT職を目指す人材は今後も増えていくと予想できるため、企業が求めるエンジニアに出会えた時、「エンジニアに選んでもらえる」採用活動ができるように、今からスカウト採用のノウハウを蓄積していきましょう。

参考:doda「転職求人倍率レポート(データ)」
参考:ヒューマンリソシア「データで見る世界のITエンジニアレポートvol.5」

エンジニア採用を成功させるスカウト作成のポイント

エンジニア採用を成功させるスカウトを作成するためには、以下4つのポイントが重要です。

  1. 求める人物像(ペルソナ)を明確に設定する
  2. 候補者のどんな経歴/スキルがマッチするのか伝える
  3. 具体的なミッション・仕事内容・プロジェクト例・開発環境を伝える
  4. 現場で働くエンジニアにレビューしてもらう

1つずつ解説していくので、一つずつチェックしていきましょう。

求める人物像(ペルソナ)を明確に設定する

エンジニアに響くスカウトを作成するために、まずは求める人物像(ペルソナ)を明確に設定しましょう。

「求める人物像(ペルソナ)を明確に設定する」とは、採用したい人物の表面的〜内面的な情報まで、細かに言語化すること。

経歴・職歴、具体的な経験・スキルはもちろんのこと、年齢や性格、価値観、転職のきっかけなどまで詳細に考え抜き、一人の人間が思い浮かぶほど明確にしていきましょう。

人物像を“なんとなく”で設定してしまうと、合否判断に迷ったり、面接官によって評価にバラつきが出たり、入社後のミスマッチを生んでしまうなどネガティブな結果を招いてしまう可能性も高いです。

逆に明確な人物像を設定できれば、チームでの認識も揃いやすく、企業にマッチする人材を獲得できるチャンスが広がっていきます。

スカウト文面を候補者の経験スキルや特性に合わせて適切にカスタマイズするポイントは、下記記事に記載しているので合わせてご覧ください。

▼スカウトメールの文面を適切にカスタマイズするには?ポイントはペルソナに応じた情報収集

候補者のどんな経歴/スキルがマッチするのか伝える

エンジニアをスカウトで振り向かせるためには、どんな経歴やスキルがマッチするのかをしっかり言葉で伝えることが大切です。

携わっている開発工程、開発言語やフレームワーク、開発手法、プロジェクト内容、マネジメント経験など、候補者のこれまでの経歴を確認しながら、どんな経験がどんな風にマッチするのかを具体的に伝えていきましょう。

具体的に伝えるためには、候補者となるエンジニアのプロフィールや開発実績などをしっかり読み込んで、スカウト文面を作成していくことが大切です。

具体的なミッション・仕事内容・プロジェクト例・開発環境を伝える

エンジニアにスカウトを送る際、欠かせない記載事項が下記4つあります。

  • 具体的なミッション
  • 仕事内容
  • プロジェクト例
  • 開発環境

エンジニアは転職を検討する際、その企業に入社したら、何のために(ミッション)どんな仕事を、どんな開発環境で実行するのかを見ています。

ただただ「あなたの経験スキルがマッチするから一緒に働きたい」とアピールするのではなく、エンジニアが入社後の働くイメージを想像できるように、具体的に文面を作成していきましょう。

現場で働くエンジニアにレビューしてもらう

エンジニアのスカウト文面を作成したら、現場で働くエンジニアにレビューをしてもらいましょう。

同じエンジニアだからこそ分かること、伝えられることは必ずあります。また採用後、一緒に働くことになるのは現場のエンジニアです。

採用できたら終わりではなく、入社した社員が活躍してくれることこそ重要なので、協力し合いながら採用活動を進めていきましょう。

エンジニア採用を成功させるスカウト例文

ここからは、すぐに活用できる「エンジニア採用効果のあるスカウト例文」を紹介していきます。

誰にでも書くことができ、候補者に「テンプレート化して色んな人に送っているのかな」と思われてしまうスカウト文では採用成功を引き寄せることはできません。

とはいえ「スカウト文面を作るのが難しい…」という時は、まずは“真似”からスタートしてみるのも方法の一つ。いくつか紹介するので、ぜひ活用してみてください。

当社が運営する「core scout」では、スカウト文面の質を向上させるためのノウハウの提供や実際の運用を行うなど、エンジニアのスカウト採用の代行業務も行っております。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

▼ダイレクトソーシングでエンジニア採用するなら「core scout」
https://core-scout.com/

1.経験スキルや言語のマッチ度をアピールする例文

エンジニアにスカウトを送る際、候補者の経験スキルや経験言語が企業にマッチしていることをアピールするのは必須となります。

とはいえ、ただ単に「ReactやTypeScriptを用いたフロントエンド開発経験をお持ちの点に惹かれてご連絡しました」と伝えるだけでは、エンジニアの心には響きません。

経験スキルや経験言語にくわえ、候補者の志向性や興味のあること・今後やりたいことを絡めながら文面をカスタマイズすることがポイントです。

︎<例文1>
ReactやTypeScriptを用いたフロントエンド開発経験をお持ちの点に惹かれ、ご連絡いたしました。

また今後はバックエンドやインフラなど広く開発に携わりたいご意向とお見受けしており、1チーム4〜6名ほどで役割を固定せず開発を行っている弊社の開発環境と合っているのではないかと考えています。

<例文2>
弊社では現在、FinTechサービスの新規立ち上げに向けて開発を進めています。そこで、ぜひ要件定義〜実装/テストまで一気貫通でプロジェクトに貢献されてきた、あなたのお力を借りたいと思いご連絡いたしました。新規サービスではRubyを主要言語としているため、あなたの経験との親和性も高く、また「自社サービスに携わりたい」という思いにも応えられる環境が整っていると感じています。

2.キャリアアップをアピールする例文

エンジニア採用をするなかでは「第二新卒などの若手人材」や「未経験からエンジニアを志す人材」、「ポストが空かずキャリアを拓けない経験者」など、キャリアアップしたい人をペルソナに置くこともあるでしょう。

その場合には、企業でキャリアアップできる点をスカウト文面でしっかりアピールしていきましょう。当スカウト文では、現場エンジニアに協力を仰ぐ姿勢も欠かせません。

︎<例文1>
弊社では、未経験からでもエンジニアとして活躍できるよう育成体制を充実させています。入社後は、3ヶ月かけて基礎からじっくり学んでいくため安心してください。実際に、不動産営業やアパレル店員から弊社でエンジニアを目指し、現在は「Web系システムのフロントエンド開発」や「大規模な基幹システムの運用保守」などでリーダーとして活躍している社員も多く在籍しています。

<例文2>
プロジェクトリーダーやピープルマネジメントにもご興味をお持ちとのことなので、多様なキャリア形成が可能な弊社であればチャレンジの場を大いに提供できると思います。

■キャリアアップ事例
エンジニアAさん(32歳)中途入社3年目 / 前職年収420万円
└ 入社1年目:××サービス開発 メンバー / 年収550万円
└ 入社2年目:××サービス開発 メンバー / 年収600万円
└ 入社3年目:○○サービス開発 PL / 年収800万円

3.働く環境をアピールする例文

売り手市場の昨今では、エンジニア一人ひとりが受け取るスカウト数はかなり多いことが予想されます。

そのためスカウトを読んでくれたエンジニアが少しでも「この会社なら働きやすいかもしれない」と興味を持ってもらえるよう、働く環境をしっかりアピールすることも重要です。

︎<例文1>
弊社ではエンジニアが気持ちよく働けるように、各種制度を整えています。
・最新MacBook貸与(他マシンも相談に応じています)
・デュアルディスプレイあり
・集中できる半個室デスクあり
・コミュニケーションはチャット主流(会議はオンライン推奨)
・リモートワーク制度あり(週3日まで可)
・フレックスタイム制導入
・フリードリンクあり
・服装自由

そのほか、定期的にエンジニアから要望を吸い上げて働き方の改善活動も行っています。

<例文2>
弊社ではエンジニア一人ひとりによってパフォーマンスを発揮できる環境が異なると考えているため、リモートと出社を自由に選択できるようにしています。これまでの開発経験を活かしながら、ライフワークバランスを整えたいというあなたの思いもマッチしていると感じるので、まずはぜひお話しできればと考えています。

エンジニア採用に強いおすすめのスカウトサービスを比較

エンジニア採用を成功させるためには、スカウト採用に強いサービスを活用するのも大きなポイントになります。

エンジニア採用に強いおすすめのスカウトサービス5つを比較できるよう、一つずつ紹介していくのでサービス選びの参考にしてみてください。

  1. Findy
  2. paiza
  3. LAPRAS SCOUT
  4. Wantedly
  5. YOUTRUST

1.Findy

(画像は公式サイトを引用)

「Findy」は、AIによるスキル判定で企業が求めるエンジニアとマッチングできるスカウト型リクルーティングサービスです。

エンジニア向けの求人票を作成した後、候補者となるエンジニアに「いいね」を送付するだけで簡単に、エンジニアに興味を持っている旨をお知らせすることができます。

エンジニアから「いいかも」と返事がきたらマッチング成立。エンジニアのGitHubが見られるようになるため、「話してみたい」と感じたらスカウトメールを送信してアプローチしていきましょう。

また候補者の情報は、GitHubの解析によってエンジニアのスキルを偏差値として見える化しているため、企業が求める人材を見つけやすい仕組みが整っている点もポイントです。

Findyのサービスをより詳しく知りたい方は、下記記事も合わせてご覧ください。

▼いいね送信で効率的にマッチング!Findyの特徴&上手な使い方とは?【スカウトメディア徹底解説】

2.paiza

(画像は公式サイトより引用)

「paiza」は、ITエンジニア・プログラマー専門の転職サービスです。

スカウトメールでは、候補者が実施したプログラミングスキルチェックの結果(5段階で実力を判定)や経験スキルの登録情報などをもとに、話してみたい人だけに絞って配信することができます。

またpaizaには、63万人のエンジニア登録者がいるため、企業にマッチするエンジニアと出会える可能性も高いでしょう。

3.LAPRAS SCOUT

(画像は公式サイトより引用)

「LAPRAS SCOUT」は、AIによるマッチングアルゴリズムを活用して企業と人材を結びつけるスカウトリクルーティングサービスです。

LAPRASポートフォリオという機能を活用すると、手軽にエンジニア候補者にパーソナライズしたスカウトメールを作成することができるため、人的コストを押さえながら採用活動ができます。また募集職種の魅力の伝え方、候補者へのアプローチ文章などもカスタマーサクセス専任メンバーが丁寧にサポートしてくれるので安心です。

LAPRAS SCOUTのサービスをより詳しく知りたい方は、下記記事も合わせてご覧ください。

▼手厚いサポートも!LAPRASの特徴&上手な使い方とは?【スカウトメディア徹底解説】

4.Wantedly

(画像は公式サイトより引用)

「Wantedly」は、共感採用をコンセプトに企業と人材がつながれる採用サービスです。

ダイレクトスカウトでは、話してみたい候補者のプロフィール情報を検索し、直接メッセージを送信することができます。

登録者数の多いWantedlyですが、アクティブなユーザーが見える化されているためスカウト通数を無駄にせず、採用可能性のある候補者にアプローチできるので安心です。

▼Wantedlyについてのサービス詳細、運用方法はこちら

5.YOUTRUST

(画像は公式サイトより引用)

「YOUTRUST」は、転職や副業を希望する人材にスカウトでアプローチできるキャリアSNSサービスです。

「友達の友達」の範囲にスカウトメッセージを送れる仕様なため、初めて連絡する場合であっても、共通の友人が必ず間にいることで双方ともに安心してやり取りができる特徴があります。

テンプレート化した文章よりも、候補者となるエンジニアが今まで経験してきたこと、今後やってみたいこと、興味関心や志向性に合わせて文面を個別にカスタマイズすることで高い返信率が期待できるので、一人ひとり丁寧にメッセージを送っていきましょう。

YOUTRUSTのサービスをより詳しく知りたい方は、下記記事も合わせてご覧ください。

▼返信率40%超え!? YOUTRUSTの特徴&上手な使い方とは?【スカウトメディア徹底解説】

スカウト活用のエンジニア採用成功事例

スカウトを活用して、エンジニア採用を成功させた企業事例を2つ紹介します。

  1. 株式会社Helpfeel
  2. 株式会社グロービス

スカウト運用をする際の参考にしてみてくださいね。

株式会社Helpfeel

検索型FAQ『Helpfeel』などを手がける株式会社Helpfeelでは、大規模な組織強化のためスカウトを主軸に採用活動を展開しています。

候補者一人ひとりにメッセージを送るスカウト採用では、「1本釣り」が好ましいと考える同社。

理想は10人それぞれに想いを込めた渾身のメールを送り、10人全員から返信があり、10人とも採用できること。しかし、それは現実的ではありません。

そこで同社は、少しでも理想の成果を生み出せるように、返信率から逆算した必要な行動量を達成することを大事にスカウトを運用。

具体的には、過去の実績(返信率や採用決定の割合など)から、最終的な採用目標数に対してどのくらいスカウトメールを配信する必要があるのかを割り出し、「目標となるスカウト配信数」を決定。スカウト文面の作成やコミュニケーションを丁寧に行いつつも、必ず目標を達成できるよう行動を続け、スカウト採用で成果を生み出しています。

株式会社Helpfeelの採用成功インタビュー記事も公開中。合わせてご覧ください。

▼大規模採用の約5割がスカウト経由。エンジニア採用を成功させる「巻き込み力」とは?【株式会社Helpfeelさま】

株式会社グロービス

マーケティングやマネジメントなど各種ビジネス教育/研修に関する事業を展開する株式会社グロービス。

同社では、現場とHR部門が協力しあって採用成功を目指す取り組みをしています。そのため、そもそも「人材は人事が採用するもの」という意識がなく、2週間ごとに現場とHR部門でミーティングを行いながら試行錯誤している点が特徴的です。

具体的には、現場のエンジニアには候補者のピックアップやスカウト後の評価、実際の面談をお任せし、HR部門ではPDCAを回すための数値管理を中心に実施。

集計した採用データを活用して、常に課題を数値で明確化しながら採用を進めていくことで、面談から面接への移行率も向上し成果を生み出しています。

株式会社グロービスの採用成功インタビュー記事も公開中。合わせてご覧ください。

▼メンバーの主体性を引き出すエンジニア採用とは?現場とHR部門の絶妙な関係の築き方【株式会社グロービスさま】

エンジニアのスカウト採用なら実績豊富なcore scout

スカウトを活用してエンジニア採用を行うのであれば、ぜひ実績豊富な「core scout(コア スカウト)」に運用をお任せください。

「core scout」は、エンジニア採用に特化したダイレクトソーシング代行サービスです。

あなたの企業専門チームを組成し、戦略立案から実行支援〜改善施策までエンジニア採用のプロがしっかり支援していきます。

現在では、ありがたいことに多数の企業さまから感謝の声をいただいており、「採用実績 平均200%増」も達成しています。

きっと、あなたの企業のお力になれると思いますので、少しでも興味をお持ちの方はお気軽に「無料相談」にてお問い合わせください。

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「core scout」をより詳しく知りたい方は、下記サービス紹介ページも合わせてご覧くださいませ。

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-スカウト虎の巻
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