Findy(ファインディ)は、登録ユーザーの偏差値をGitHubの開発履歴から判断してくれるスカウト型リクルーティングサービスです。ハイレベルのエンジニアを採用したい企業がターゲットで、約8万人のエンジニアの登録があるとされています。
今回解説する「Findy」は転職を考えるエンジニアと企業をつなぐサービスですが、フリーランスエンジニアと企業をつなぐ「Findy Freelance」も提供されています。
この記事では、ダイレクトリクルーティングサービス「core scout(コアスカウト)」が、実際に活用している経験をふまえ、Findyの上手な活用法をご紹介します。
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Findyの特徴
運営:Findy株式会社
GitHubデータを元に偏差値を可視化
Findyに登録するユーザーは、GitHubのアカウントの連携が必須となっています。
FindyはGitHub上の活動記録を元に登録エンジニアのスキルを数値化し、80段階の偏差値として公開します。
【スキル審査に活用される解析項目例】 ・公開されている直近1年間のレポジトリ(言語別) ・コントリビューション履歴 ・アカウントの影響力、プロジェクト貢献度など |
GitHubアカウントを持つエンジニアは、自発的に学ぶ意欲が高い人材が多いと推測されます。モダンな技術と開発スキルを持つユーザーにアクセスできるのはFindyの大きなメリットです。またスキル偏差値に応じた推定年収も表示され、条件面での期待値コントロールを行いながらスカウトを送受信できるため効率的です。
可読性の高い求人票の作成サポート
Findy独自のAI求人票採点サービスFindy Scoreが、数万件の求人票解析結果をもとに企業の求人票を判定します。分かりやすい文章で書かれているかどうかや、求人そのものの魅力度などの判定結果をもとに、エンジニアの目に留まりやすい求人票を作り込むことができます。
マッチングにAIを活用
企業は、AIによってレコメンドされたエンジニアのスキル偏差値を確認して「いいね」を押し、エンジニアから「いいかも」が送られてくればマッチングの成立です。候補者ごとにスカウトメールを送る必要がなく、社内の運用コストを大幅削減できます。検索では詳細な項目も設定できるため、ハイスキルかつ自社の求めるエンジニアに効率的にアプローチできます。
料金体系
Findyは他社媒体と比べると比較的低コストで、初期費用はなく、基本利用料(月額換算)と成果報酬で提供されています。(2023年2月現在)。
成果報酬は理論年収の30〜35%で、他社と比較すると同等もしくは低い設定となっています。
ベーシックプラン
Findyの標準的なプランで、ハイクラスを除く登録者の85%にアプローチができます。コスト感を抑えつつ即戦力エンジニアを採用したい企業におすすめです。
プレミアムプラン
登録者上位15%を含めた登録者全員にアプローチでき、OSS活動の実績が高いハイスキルエンジニアの採用に適しています。求人票の年収は600万円以上の必要があり、テックリードクラスのエンジニアを採用したい企業に選ばれています。
登録者例
メガベンチャーや東証一部上場企業をはじめとする大手有名企業から、中小企業・ベンチャー企業まで広く利用されています。
Findyを利用している有名企業例
・株式会社ディー・エヌ・エー
・三菱重工株式会社
・株式会社メルカリ
・株式会社マネーフォワード
・株式会社アンドパッド
・株式会社サイバーエージェント
・株式会社日本経済新聞社
Findyの上手な活用方法
幅広く「いいね」を送信する
スカウト前にいいねを送信できるFindyは、他のスカウト系サービスよりマッチングが手軽で、かつマッチした候補者へのスカウト返信率は50〜60%程度と、比較的高い傾向にあるといわれています。
ただ、裏を返すとマッチしないとスカウトが送れない仕様のため、いいね送信時点では多少プロフィールが薄くても広めに送り、マッチング後にGithubやメッセージのやりとり等を通して情報収集することをおすすめします。
CSを活用する
導入後は各社に1名のカスタマーサクセス担当がつき、求人票の改善や採用戦略構築まで幅広いサポートが受けられます。さらに、いいね送信や面談確約候補者の紹介など、実務までかかわってもらえることも多く、社内リソースの削減と効率化の役に立ちます。
自己申告スキルだけにとらわれない
Findyのプロフィール欄には、スキル偏差値とあわせて自己申告スキルも掲載されています。しかし自己申告スキルは偏差値と違って主観的な判断のため、それだけを見て現場にパスをしてしまっては、マッチ度の低い候補者を面接に上げることになってしまいます。
せっかくGitHubに紐付いているのですから、GitHubの中身や職務内容まで見てスキル判断をすることで、より精度の高い採用が実現するでしょう。
Slackで情報を共有する
候補者の個別の情報共有が行えたり、メッセージ送信可否を現場と確認し合えることで、候補者対応にきめ細やかさが生まれます。
Slack連携を有効活用して現場や外部との連携をスムーズに行い、歩留まりの少ない採用フローを実現してください。
Findyのデメリット
プロフィールに情報が一元化されていない
GitHubに連携しているため、ビズリーチ等に比べ、プロフィール欄の職務内容だけでは判断がしにくいケースがあります。GitHubの中を確認して選考をする必要があり、採用担当者にも知識が求められます。
GitHubに依存している
GitHub上で行動量が少ないエンジニアのスコアは、自動的にAIの判定から除かれます。そのため自社にマッチした人材であっても偏差値が低く表示され、アプローチ軸に上がってこないこともあります。GitHubでの行動が見えにくいPM寄りのエンジニアやEM(エンジニアリングマネージャー)の採用を考える企業には不向きともいえるでしょう。
このようにエンジニアのスキル偏差値は活動量でも左右されるため、実際の技術力と完全に紐付いていない可能性もあります。GitHubのデータに判断を委ねすぎるのは危険かも知れません。しかし2022年4月には正確な偏差値を出すための大幅アップデートが行われています。GitHub自体の利用者も増加しており、ユーザーのスキル偏差値と年収の相関関係があることは確かです。
スカウト代行を使ってみるなら
「core scout(コアスカウト)」では、戦略立案から実行支援、改善施策まで、エンジニア採用のプロにダイレクトリクルーティングの運用をお任せいただけます。
採用成功に向けた取り組みはもちろんのこと、スカウトメールの豊富なナレッジや、他社の事例も踏まえながら、適切にPDCAのサイクルを回し、お客様の採用競争力を高められるようご支援いたします。