【運用経験を元に解説!】文面よりタイミング?スカウトメールの再送ノウハウ

ダイレクトリクルーティングを活用した採用活動を行う企業が増えてきました。

しかしスカウトメールを送るまでのフローは組まれていても、スカウトの再送を行っていない企業も多いのではないでしょうか。

再送には、タイミングによっては応募してもらえるケースがあることや、知名度の低い企業でも複数回アタックすることで興味を持ってもらいやすくなるなどのメリットがあります。 この記事では、ダイレクトリクルーティングサービス「core scout(コアスカウト)」が、これまでの多数の運用経験の中から、スカウトの再送についての具体的なノウハウを提供いたします。

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書いた人:石川裕士
人材紹介のキャリアアドバイザー歴6年。core scoutではプロジェクトマネージャーとして採用におけるダイレクトリクルーティングの代行業務を担い、主にIT業界のエンジニア採用支援を行っている。

スカウト再送のメリット

一度スカウトを送った候補者は、当然ですが選定時の条件をクリアしています。そのため、再送には新しく候補者を選定する手間が省けるという大きなメリットがあります。

ポジションにもよりますが、たとえばエンジニアのような売り手市場にある職種では、多くの企業からスカウトが届きます。スカウトを確認したタイミングや現職の状況、キャリアを考えるタイミングによって返信をしないケースも多いと考えられます。

再送はそのような「一度流し読みをしてくれた候補者」にも有効です。社名や概要だけでも覚えられている可能性もあり、内容を変えてアプローチをすることで温度感が伝わり、返信をもらえる率は上がるでしょう。

とはいえ再送は、初回送信時と比べると返信率が落ちるのは仕方ありません。劇的な成果を求めて行うというよりは、候補者選定のコストを下げ、前回タイミングの合わなかった候補者をすくい上げるイメージで行ってみてください。

ターゲット選定はコスト意識を持って

理想は、1通目のスカウトに対して返信がなかったすべての候補者に再送することですが、現実的には優先順位を付ける必要性が出てきます。

たとえばビズリーチのようにスカウト1通に対して単価がかかってくるツールでは、全員への再送というアクションは取りにくくなるはずです。そうではなく、成功報酬制のツールで送信コストがかからない場合は、再送という選択肢は優先順位を上げてよいでしょう。

またYOUTRUSTのように1通目を送信すれば2通目、3通目にコストがかからないという課金体系のツールもあります。再送フローは、社内リソースと採用予算にあわせて設計することをおすすめします。

予算だけではなくポジションでも優先順位に差が出てくるはずです。1通目の送付時に反応がよく面談獲得率が高かったポジションであれば、再送の必要がなくなっている可能性もあります。単純に「1通目から〇日経過したから再送しよう」と送るのではなく、現場の温度感と採用確度を確かめてから、送付先の選定を行いましょう。

再送のタイミング

再送タイミングについては、まずは候補者のログイン日の確認から始めましょう。

1通目も開封されておらず、その間ログインをしていないのであれば、転職意欲が下がっているか、他社に決まってしまった可能性もあります。

また「迷っていて、いい会社があれば見てもいい」という状態の候補者も多くいます。候補者の心変わりのタイミングは企業側からははっきり見えませんが、ツール上で転職意欲が上がったタイミングに再送ができればベストではないでしょうか。

多くのツールでは、候補者の転職意欲がホットになったときに通知が来るようになっています。そのタイミングを見逃さず再送できるフローを組んでおくことをおすすめします。

再送時の文面は?

1通目で相手目線の文面がきちんとつくれていたならば、文面をすべて変える必要はありません。ただしタイトルと冒頭は変更しておきましょう。一斉送信であると思われると、2通目も開封してもらえない可能性が上がります。

またスカウトが「メール形式」ではなく「チャット形式」で、過去のやり取りがすぐに見えるツールの場合は、「改めてお送りしています」という一文を付け加えるなど文面を工夫する必要があります。

チャット形式の場合は、形式張らずに「以前もメッセージお送りしましたが、ご状況いかがですか?」というラフな文面でも大丈夫です。うまくいくと10~15%くらいの返信が期待できますので、タイミングを見計らって再送をしてみましょう。

3通目は送るべき?再送の考え方

再送はタイミングありきなため「必ずこう」というノウハウはありませんが、3通目以降も送信をするのであれば、「2通目は3~4営業後に送信し、 3通目以降は候補者の転職意欲などを見てピンポイントでアタックする」という方法が、失敗は少ないかも知れません。またビズリーチなどのリマインド機能があるツールの場合は、手動ではなく自動送信が可能なため、効率的な再送が可能になります。

もし「プロフィールが魅力的」「何だか気になる」という候補者がいれば、3通目を送ることはマイナスではありません。

注意したいのは、マッチ度があまり高くない候補者に複数回送ってしまうことです。何度もスカウトを受け取った候補者の期待値は上がっていくため、あとのフローで期待値にズレが起きてしまう可能性が出てきます。

再送時は、現場とすり合わせを行い、マッチ度の高い候補者だけに絞るなどの工夫も必要でしょう。

工数削減にもなる再送ですが、単なる作業としてこなしていくと「既に返信が来た候補者、辞退された候補者にも再送してしまう」などミスが発生しがちです。1通目同様、相手のことを考えて丁寧に対応してください。

スカウトメールはラブレター

再送のメリットや注意点を書いてきましたが、もし「この方と絶対に会ってみたい」と思ったなら、何度でもアタックしてよいともいえます。

特に最近は「チャット型」のツールが増えてきました。あくまで企業と候補者という関係性ではありますが、「最近いかがですか?」「こんな記事を投稿したのでお読みください」などの人間味のあるアプローチも、候補者の心に響くかも知れません。

そのときにタイミングが合わなかったとしても、企業側としては長期的なタレントプールの形成にもつながります。

候補者を「顧客」と捉えてみると、丁寧な対応や、一度つながった縁を切らずに関係性を保つという視点も当たり前に感じられるでしょう。

特に多くの企業からスカウトメールを受け取る候補者は、その対応を透かして企業内の空気や、サービス思想などを嗅ぎ取ります。クリック1つで送れるといえども、コミュニケーションであることを忘れなければ、思わぬよい人材から返信が来る可能性は十分にあると考えられます。

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