0からの起業、仲間集めはどうやった?組織運営の工夫もご紹介【3期目を迎えて】

こんにちは!シンギョク代表の花房です。
シンギョクは、お陰様で4月から3期目を迎えることができました!

起業から丸2年間100%リファラルでメンバー集めをし、即戦力の方だけで50名規模まで拡大しました。

どのように仲間集めをしたか、また、今もし戻れるなら何を改善するかをまとめていきます。

起業初期の方、友人と何かはじめたい方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

初期メンバーは、信頼でき柔軟な対応が可能な方にお声掛け

2021年4月に起業したタイミングで、現執行役員の山田さん含め、採用実務の経験豊富な3名の方に参画いただきました。その頃は、私1人で採用支援をしていたので、セールス、コーポレート、バックオフィスは引き続き自分が担いつつ、受注後の顧客対応、実務をメンバーと分担したいという気持ちでメンバーを集めました。

友人で手伝ってくれる方を探したのですが、その際の基準としては、

  • 過去一緒に働いたことがあって、信頼できる方
  • 起業初期で業務も変わる可能性が高いので、柔軟性がありコミュニケーションコストがかからない方
  • 任せたい役割をこなせる、実務能力が高い方

に、LINE、Facebookなどで声掛けをしていきました。

優秀な初期メンバーに参画いただけたことで、自分一人がすべての役割を担うよりも明らかにサービスのクオリティが高まり、また業務範囲も広げられました。チームで働くことの楽しさ、意義も感じられたので、顧客、メンバーともに拡大していこうという気持ちを持てました。

働きやすい環境作りとリファラル採用にこだわり、1年で38名に

創業から100%リファラル経由で様々な職種のメンバー集めをすることができました。内訳としては、60%が代表のリファラル、40%がメンバーのリファラルです。

1番こだわっていたポイントは、働きやすい環境を作るという点です。具体的には、自分がフリーランス、複業(副業)の立場で関わる場合に、参画しやすい働き方・役割・報酬形態になるように仕組みを作りました。

働き方について

フルリモート、フルフレックスとし、フリーランス・複業の方をメインとした組織を作りました。前提は、メンバーの皆さんの稼働時間、頻度にあった仕事をお願いするという考えで、業務を細分化してお任せしていました。また、slackでのコミュニケーションがメイン(ミーティングも基本なし)、Notionにマニュアル・議事録をまとめるなど非同期のコミュニケーションで仕事が進められるようにしました。

役割について

副業のメンバーに関しては、業務を分割し一部の業務をおまかせするようにしました。具体的には、エンジニア職種のダイレクトリクルーティング支援において、選定・送信の実務のみをお任せし、顧客対応、改善提案、メンバーマネジメントなどは役割外としました。その結果、本業がある即戦力の方にお手伝いいただけるようになりました。

一方で、分割された業務だけでは物足りない方もいらっしゃるので、サービス企画、バックオフィス、コーポレート(人事、営業)などのポジションもつくり、どんどんお任せしていきました。

報酬について

業務の繁閑がある一部メンバーを除いて、基本的には固定報酬でお支払いしています。自分自身が副業、フリーランスだった際に、時間単価などの従量制だとコミットしづらい気持ちがあったためです。

特に採用業務は、企業都合で業務量の変動があり収入が安定しない面があるので、そんな中でも長く安心して働けるようにと考えています。また、メンバーの皆さんが求人情報、業務内容をキャッチアップし、業務を効率的にできたら、時間単価をあげられるほうが健全だと思い、創業当時からこだわっています。

1期目にやったこと

採用活動

引き続きLINE、Facebookなどの友達を探し、日々お声掛けしていました。ただ、すぐに想起した方にはすでにお声掛けしていたので、メンバーと一緒に[メモリーパレス]を実施し、「一緒に働きたい方」、「声をかけやす方」の2軸で月1回リストアップしお声掛けするというアクションを行っていました。

参画してもらったメンバーにも、募集ポジションを伝えリファラル採用の協力依頼を行いました。なお、シンギョクでは、リファラル採用に報酬は支払っておらず善意で行ってもらってます。これは、目先の数ではなく、本質的に紹介したくなる魅力を作ることこそが大切だと思っているからです。

メンバー向けの取り組み

オンボーディング、業務マニュアル、研修プログラム作り
複業、リモートワークが初めてという方も多数いらっしゃったので、キャッチアップしやすいようにオンボーディングのプログラム、業務マニュアルの整備、実務になれる研修プログラム作りをしました。

●定期的アンケート
リモートで業務上の連絡だけの方も多いので、状況把握ができるように定期アンケートを実施しています。業務、報酬、働き方の満足度、NPS、業務ボリュームが適切か他にやりたい業務がないかなどを定期的に確認し、アサイン変更に反映できるようにしています。

当時思っていたこと

今振り返ると、自分が始めた事業で仕事を作り出せていること自体に意義とやりがいを感じていました。参画のハードルは下げ多くの人に仕事を提供したいという気持ちが強かったです。組織のKPIとして稼働率を見ていました。稼働率が8割を下回らないように、メンバーが増えればセールスを頑張り……という流れで行っていました。

また、この頃はスクリーニングは特にしておらず、参画したいという方は全員受け入れをしていました。

 2期目の転換期

順調にクライアントもメンバーも増えていましたが、2期目の2022年10月に大きく方針を変更しました。

それまで、参画のハードルを下げていたので、稼働時間・コミットも人によりバラバラで、クライアント、メンバーが増えるにつれてマネジメントの負荷が高まっていました。また、スキル面のスクリーニングもしていなかったため、一部でサービスが低くかつ高まらないという事態になりました。そこで、次のような改善を実施しました。

改善① ルール作り

このタイミングでクライアントへの提供価値の言語化、組織面のルール作りをしました。具体的には、平日日中稼働を必須としました。

また、メンバーのスキルのレベルと定義作りをし、サービスとして許容するライン、しないラインの言語化。スキルレベルが基準に達していない方に関しては、正直にフィードバックをするようにしました。

改善② 役割変更

今まで重要視していた稼働率をみるのを辞めました。これは、自社視点ではなく、クライアントへの提供価値から物事を捉えた時に、レベルの高い方に業務を依頼していくべきだと考えたためです。また、過度な分業も辞めました。

結果として、働きやすさの一部は失いましたが、コミットの強い方に業務をおまかせすることができ、またマネジメントの工数も下げサービスレベルを上げることができました。

今戻れるならいつ何をするか?

もし時間を巻き戻せるなら、もう1回起業するなら……。おそらく、起業初期に2つの取り組みをするだろうなと思います。

バックオフィス業務を、得意な方にお任せする

起業してから会計ソフトの導入、請求書発行、入金管理、契約書作成など未経験かつ緊急度の高い業務が多数発生します。私は1人で起業したので、調べながら1つ1つ自分で行っていましたが、今思うと得意な人に依頼すべきだったなと思います。自分が得意なこと、自分にしかできないことに集中すべきだなと思います。

社員集めもすぐに行う

シンギョクでは一人目の正社員を雇ったのが、2期目の終わり頃でした。

私が初めての起業、事業も未定という状況だったので、業務委託の方のみで組織作りを進めました。その判断自体は間違っていなかったと思う一方で、ビジネスモデルが固まってきたタイミングで、すぐに社員採用もすべきだったなと思います。

個人にとって社員として入社するというのは大きな意思決定である一方、長期的にコミットしても良いと信頼してもらえている証拠だなと思いました。社員の方がいることで、カバーできる業務範囲、視点が広がり結果的にサービスの質も向上したと思います。また、就業のルールを決めたり、手当、福利厚生をつくったり長く働いてもらうための仕組み作りも進んできました。会社としてもっと早く土台作りに着手できたなと思っています。

これからやっていくこと

3期目に関しては、2つのテーマに注力していきます。

MVVの言語化

雇用形態、働く時間も様々なメンバーを受け入れていくためにも、シンギョクらしさ、向かうべき方向性などを言語化していきます。

リファラル以外の採用チャネル開拓

また、いよいよリファラル経路での採用が難しくなってきたので、wantedlyなど他の母集団形成手法を使ってみて、採用活動に取り組んでいきます。

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起業すると大変なことも多いですが、私は仲間に支えられ楽しい日々を過ごせています。
何かを始めようとしている人にとって、少しでも参考になれば嬉しいです!

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